8月24日(土)のメニューと栄養価を紹介します。
2024/07/21
本日のメニュー
🌟メイン🌟
牛肉のプルコギ
🌟サブメイン🌟
豆腐ステーキ・田楽味噌だれ
🌟サイドメニュー🌟
・さばの塩焼き
・オクラと山芋のおひたし
・赤しそ漬と切干大根の青じそサラダ
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食塩相当量 | |
デラックス |
634kcal |
16.6g | 20.5g | 93.3g | 2.7g |
ヘルシー | 430kcal | 12.1g | 12.4g | 65.6g | 1.8g |
☆プチ情報☆
【田楽味噌】
田楽味噌の「田楽」の意味について、普段あまり深く考えることなく、作ったり食べたりしていませんか?実は「田楽」には、きちんと意味や定義があり、歴史が刻まれてきた言葉なのです。
田楽とは伝統芸能のことであり、平たくいうと田遊びのことを意味していて、重労働とされている田植えと大きな関係があるのです。平安時代にできたとされる伝統芸能、田楽は、豊作を願う意味から、歌や踊りを行うようになったそうです。
田楽は社会現象になるまで人気の芸能となり、平安時代に全盛期を迎え、鎌倉、室町時代には田楽能として猿楽に影響を与えるほどの勢いで一世を風靡しました。一時は猿楽を超えるほどの人気があり、室町時代の田楽法師である増阿弥は大活躍しました。その後、田植えとはあまり関わりのないところで田楽が行われることも多くなり、様々な芸が盛り込まれるようになっていったのです。
地域ごとにそれぞれ独自に発展を繰り返し、個性をもつようになった田楽には、いくつか特徴があります。それは、「びんざさら」といわれる楽器が用いられていることと、風流笠といわれる華やかな被り物を身に着けていることです。全体的な動きとしては、舞手達の並びや形状を次々に変化させながら、リズミカルに踊るものになります。
現在でも残されている田楽もいくつかあり、その中でも「秋保の田植踊」(宮城県)と「那智の田楽」(和歌山県)は無形文化遺産に登録されています。
実は伝統芸能の田楽と田楽味噌の田楽には、深い関係があります。田楽の舞の中に「高足」と呼ばれる、一本の竹にのりながら曲芸を披露するものがあります。その舞の姿が豆腐を串に刺したものに似ているといわれたことから、両者の「田楽」がつながったとされています。江戸時代、「田楽は 昔は目で見、今は食ひ」と、川柳があったことから、すでに田楽は田遊びや芸能だけではなく、味噌にも通じていました。
田楽味噌とは、豆腐、こんにゃく、なす、大根、里芋などを串に刺して、砂糖、酒、みりんを配合し、木の芽や柚子などを使って香り付けをした味噌を塗り、焼いた料理です。
【豆腐】
豆腐は「畑の肉」と呼ばれるほど栄養成分がたっぷりと含まれています。タンパク質が豊富であり、さらにビタミンB1やカルシウムも多い食品です。
タンパク質は筋肉や臓器、皮膚、髪の毛など、ヒトの体を構成する重要な栄養素です。
さらに体の機能を調整するはたらきを持つ酵素やホルモンといった物質にもなります。
そのため、タンパク質の不足は体力や免疫機能の低下につながります。
絹ごし豆腐には100g当たり5.3g、木綿豆腐には100g当たり7.0gのタンパク質が含まれます。木綿豆腐のタンパク質が多いのは製造過程で水分を搾った結果、大豆の成分が凝縮されるためです。また、ビタミンB1は食品中の糖質をエネルギーに変えるのに必要な栄養素です。皮膚や粘膜を健康に保つ役割も果たしています。ビタミンB1は糖質の代謝に関わるため、糖質やアルコールの摂り過ぎによって不足することがあります。
ビタミンB1が不足すると食欲不振や倦怠感などの症状が現れるとともに、糖質をエネルギー源としている脳にも影響を及ぼすことがあります。良質のタンパク質をしっかり摂取するよう心がけましょう。
【味噌】
日本人にとって、古くから親しまれている味噌。味噌は、大豆に麹を加えて発酵させた発酵食品です。全国各地で生産されいる味噌の麹には、大豆・米・麦があり、ぞれぞれ材料のみならず製造元によっても味や風味が異なります。医者いらずとも言われる味噌は健康面に優れ、昨今の日本食ブームにより、世界中で注目を集めるようになりました。
味噌の栄養にはアミノ酸が非常に多く、とくに必須アミノ酸9種類をすべて含んでいます。うま味成分でもあるアミノ酸は、タンパク質の材料となる成分で、筋肉や内臓・皮膚・髪の毛などをつくる材料となります。味噌のアミノ酸は、大豆の植物性たんぱく質が発酵によって分解されたものです。そのため消化吸収されやすい形に変化しています。免疫力のアップ、筋力、美肌の維持のためにも、アミノ酸の摂取は大切です。味噌の美肌効果はアミノ酸のみならず豊富な数のビタミンB群も含まれています。また、味噌は酵素が含まれていますが、加熱調理で失われます。味噌から少しでも酵素を摂る場合は、ディップにして生で食べるのが良いでしょう。
味噌の栄養にはナトリウムが多く含まれています。ナトリウムには神経組織を正常に保つ働きがあります。また、細胞内外の水分量や浸透圧のバランスを調整する作用もあります。ナトリウムは筋肉の動きにも重要な働きをします。筋肉の収縮や弛緩の動きを正常に保ち心臓の動きにも関わるため、不整脈の予防にも役立ちます。ナトリウムの摂りすぎは高血圧などの病気につながりますが、適量は健康維持に必要不可欠な栄養です。味噌などナトリウムが多い食品を摂るときは、カリウムを多く含む食品も一緒に摂るようにしましょう。
味噌の栄養ではビタミンEが入っていることにも注目です。ビタミンEは、強い抗酸化作用があることからアンチエイジング効果、生活習慣病を予防する効能があります。さらに、ビタミンEは末梢血管を広げ、血流を促す効能もあるので、顔色を良くして若々しく見せ、血管年齢のアンチエイジングにも期待ができ、嬉しい効能がたくさんあります。一度に多くの味噌を食べるのは良くないですが、味噌の栄養や効能を続けて得られるように毎日の食事に取り入れましょう。
味噌には、鉄分、ビタミンB12や葉酸が含まれています。鉄分は血液の主成分、そしてビタミンB12は葉酸と共に赤血球をつくる造血作用があります。そのため、貧血のなかでも悪性貧血予防の効能が期待できます。また、ビタミンB12には、核酸やアミノ酸、タンパク質の合成をサポートする重要な栄養でもあります。そのため、ビタミンB12には神経細胞を正常に働かせる作用があります。この他にも貧血予防に関わる銅や亜鉛などのミネラルを含み、さらに三大栄養素の代謝に必要なビタミンB1、B2、B6、ナイアシンなどビタミンB郡を含みます。
イソフラボンが豊富に含まれているのも、大豆製品である味噌の特徴です。イソフラボンは大豆に含まれる成分で、エストロゲンという女性ホルモンに似た働きをすることで知られています。女性特有の更年期障害によるさまざまな症状の緩和や、骨粗鬆症の予防にも効果的です。
味噌の栄養には、コリンが含まれていることも特徴のひとつです。コリンは細胞膜をつくるレシチンを生成する材料となる成分で、神経組織の構成や修復する働きやがあります。脂肪肝や動脈硬化の予防にも働きます。血管壁のコレステロールの沈着、肝臓に脂肪やコレステロールが溜まるのを防ぐ効能があります。また、味噌に含まれるコリンは認知症の予防効果も注目されている栄養。脳内の神経伝達物質となって記憶力の維持に関わっています。
【鯖】
鯖は日本の食文化に深く浸透している魚で、古くから食されてきました。塩焼き、味噌煮、寿司ネタなどとして食卓に登場する人気のある魚です。和食の定番とも言える食材ですね。
鯖に豊富に含まれる栄養に、ミネラルの一種であるセレンが挙げられます。鯖に含まれるセレンは全食品の中でも上位にあたります。鯖のセレンの量は魚類だけでなく全食品の中でもトップクラスの豊富さです。セレンはタンパク質と結合することでカラダに吸収されやすくなる性質を持っている栄養です。セレンの特徴は非常に高い抗酸化作用があることで、がん予防やアンチエイジングの効果が期待されています。
鯖は脂肪酸が豊富で、中でも注目のDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれています。
DHAは不飽和脂肪酸の一種で、悪玉コレステロールを減らす一方、善玉コレステロールを増やす効果があります。DHAは、アルツハイマー病や認知症を予防したり、血液中の中性脂肪を減らしたりする効果もあり、脂質異常症といった生活習慣病の対策にも有効です。イライラや不安を抑える働きがあり、ストレスの緩和やうつ病の予防といった精神面のケアでも効果が認められています。DHAは生活習慣病の対策やストレスの緩和、認知症の予防など、現代人にとってはとても重要な栄養です。
【山芋】
山芋は栄養豊富な食材として注目されていますが、その一方でさまざまな身体によい健康効果などが期待できる食材でもあるのです。山芋は昔から栄養が豊富な食材だといわれています。それは山芋に含まれている栄養素に、さまざまな健康効果があるからです。たとえばカリウム、マグネシウムなどのミネラルを豊富に含んでいるので、血圧を正常に保つ効果が期待できます。さらに注目の山芋の健康効果が胃腸の働きの促進です。山芋に含まれるアミラーゼには、胃腸の働きを促進する効果があるといわれており、山芋をすりおろして作るとろろごはんは胃腸が弱っているときにもおすすめのメニューとなっています。山芋はさまざまな栄養を含んでいるので、食べることでさまざまな健康効果が期待できる食材です。
8月24日(土)の夕食メニューを紹介します。
🌟メイン🌟
デミグラスハンバーグ
🌟サブメイン🌟
さつま芋コロッケ
🌟サイドメニュー🌟
きのこのバジル炒め
芋づるとぜんまいの和え物
ブロッコリーのおろしサラダ
【さつまいも】
秋が旬で、おやつにもおかずにも食べられるさつまいも。ほくほくとした食感や甘さが魅力的で、煮物や天ぷら、焼き芋やスイーツまで幅広く料理に使うことができます。
芋類は炭水化物が多い食べ物で、食物繊維源としても注目される食材です。その他にも、ビタミンEやB6、カリウムなどを比較的多く含んでいます。
食物繊維とは、私たち人間の持つ消化酵素では消化することができない食べ物の中の成分のことです。栄養学的な分類では、炭水化物に分類され、炭水化物は食物繊維と糖質で構成されています。食物繊維には2種類あり、水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維のことです。さつまいもには、その両方が含まれています。
ビタミンEは、油に溶ける脂溶性食物繊維のひとつです。ビタミンEは栄養学の分類ではトコフェロールと呼ばれていて、トコフェロールには何種類かあるのですが、ビタミンEと呼ばれるのは「αトコフェロール」のみです。抗酸化作用があることで、体内の細胞の酸化による老化やLDLコレステロールの酸化による動脈硬化の予防などに役立ち、老化と関係する疾患を防ぐ効果が期待されています。
ビタミンCは、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつです。ビタミンEと同じく抗酸化作用をもつだけでなく、コラーゲンの合成の過程に必要な栄養なので、皮膚や粘膜の健康に欠かせません。ビタミンCが不足すると、美肌を作ることはできません。精神的なストレスはもちろん、睡眠不調や疲労感を抱えている人は、より多くのビタミンCが消費されてしまうので、ストレス解消にも欠かせない栄養です。
葉酸は水溶性ビタミンで、ビタミンB群の仲間です。私たちの体の細胞の合成に必要なDNAや核酸と呼ばれる細胞内の物質を作るのに欠かせない栄養素です。
管理栄養士さんが考えた献立です。ゆっくり味わって健康に気を付けたいですね。