6月2日(日)のメニューと栄養価を紹介します。
2024/05/20
本日のメニュー
🌟メイン🌟
牛肉のチンジャオロース
🌟サブメイン🌟
白身魚フライ・明太子ソース
🌟サイドメニュー🌟
・ひじき煮
・鮭となすのレモン醤油炒め
・オクラと山芋のおろしサラダ
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食塩相当量 | |
ヘルシー |
436kcal |
10.6g | 12.9g | 68.3g | 1.9g |
デラックス | 625kcal | 15.8g | 18.7g | 96.5g | 2.8g |
☆プチ情報☆
【牛肉】*
ステーキやすき焼き、牛丼などで使われるですが、お肉の中では高価なイメージがあります。そんな牛肉がどのような食材なのか紹介していきます。
牛肉はタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質をしっかり摂取すると筋肉量が増え、代謝が上がってカロリーの消費量が増えます。さらに、牛肉はL-カルニチンという栄養素が含まれており、これは体内の脂肪をエネルギーに変換してくれる栄養素です。L-カルニチンを摂取することで体脂肪の蓄積を予防することもできます。
ビタミンB6はタンパク質がエネルギーに代わる時や、筋肉生成時に働くタンパク質との相性が良い栄養素です。ビタミンB12は血の生成に役立つ栄養素のため、貧血の予防などに効果的です。また、脳からの指令を正常に神経に伝える役割も担っています。牛肉を食べれば、1日に摂取するビタミンB12の9割を摂取することが可能です。牛肉に豊富に含まれているナイアシンはビタミンB群の一つで糖質や脂質からエネルギーに変えてくれる成分です。タンパク質の代謝にも関わっており、アルコールの代謝や血液循環を良くする成分です。抗酸化作用もあるため、若返りの効能もあります。亜鉛、鉄分ともに日本人に不足しがちな栄養素なので、牛肉はこの2つを効率よく摂取できる栄養素です。
亜鉛、鉄分には貧血予防はもちろんのこと、疲労回復の効能もあります。さらに牛肉の鉄分はヘム鉄(動物性食品に含まれる)と呼ばれており、非ヘム鉄(植物性食品に含まれる)よりも吸収率が高いので、効率的に鉄分を摂取できます。
【青椒肉絲】
青椒(チンジャオ)=ピーマン。肉(ロー)=豚肉。絲(スー)=細切り。
その歴史は18世紀後期、貴州省と湖南省で食材不足を補うために、細切り豚肉の揚げ物と唐辛子(ピーマン)を一緒に炒めたことで誕生した料理です。細切り豚肉料理は、中国では2000年前から存在していました。細切り豚肉を油で調理するものは、1600年前に記録されています。
900-1279年に鉄鍋が流行し、細切り豚肉を揚げたものが定着しました。そして1368-1644年には炒め物が流行しました。この頃に、スペイン人商人によって、アメリカ大陸から中国へ様々な食材が持ち込まれました。その一つが唐辛子です。細切りしたピーマンと、揚げた豚肉を炒めて作る中国の料理です。
チンジャオロースが最初に食べられた貴州省と湖南省は、降雨量が多く多湿な気候です。
高山や危険な道路も多く、そこに雨が降るわけですから、交通が不便でした。そのため、流通する食材に限りがあり、油や塩の不足から食べ物の味がしない、食べ辛いなどの問題を抱えていたのです。この問題を、スパイシーな唐辛子を使うことで解決しました。
昔から存在する細切り豚肉を揚げたものと、唐辛子を一緒に炒めたのです。こうしてチンジャオロースが誕生しました。食材が限られていた地域で育まれた料理なので、伝統的なチンジャオロースはタケノコ、ごま油、オイスターソースを使いません。
普及したのは18世紀後期、貴州省と湖南省でチンジャオロースが初めて食べられ、19世紀には四川省、貴州省、湖南省で定着しました。そして、独特の味と風味を持ち、食欲増進と消化促進に効果があるこの料理は、瞬く間に中国全土へ広まりました。
同じころにピーマン(辛くない唐辛子)も出回るようになり、現代ではピーマンを用いたものがスタンダードスタイルです。また、この料理は華僑によって世界中へ伝えられました。中国では、豚肉を醤油、ニンニク、生姜で味付けしますが、国によっては牛肉を使ったり、醤油だけでなくごま油やオイスターソースも使うなど、その土地の嗜好に合わせて変化しています。
【ひじき】
ひじきは栄養の宝庫!日本人に不足している栄養素をしっかり補ってくれます。
ひじきの栄養素といえばなんといってもカルシウムと食物繊維。さらに、マグネシウム、カリウム、ヨウ素、ビタミンAなどの栄養も豊富に含まれています。
カルシウムの働きは、骨や歯をつくる、血液の状態を正常にたもつ、神経や筋肉の興奮をおさえてスムーズに動かす、ストレスをやわらげるなどです。吸収されにくいカルシウムですが、吸収率を高めるためには、マグネシウム、ビタミンD、ビタミンC、タンパク質などの栄養を一緒に摂ることです。マグネシウムはひじきにもたっぷり含まれています。だからカルシウムの吸収を助けて、丈夫な骨や歯をつくるサポートをします。
そして体の余分な塩分(ナトリウム)や水分を排出するカリウムも豊富。マグネシウムによる相乗効果も期待できます。β-カロテンはビタミンAに変身する前の形。体内でスタンバイしていて必要なときにビタミンAに変身してはたらきます。ビタミンAのはたらきは、免疫力を高める、皮膚や粘膜を正常にたもつ、抗酸化作用、美肌、美髪、などです。
【オクラ】
独特の粘り気とプチプチとした感触が特徴的なオクラ。夏を代表する野菜で、かつお節や納豆と混ぜたりしても美味しいですね。夏の暑い食欲がない時でもさらっと食べられるのも魅力です。そんなオクラはまさにビタミンと食物繊維の宝庫です。
オクラで注目すべき最初の栄養はビオチンです。ビオチンは、レバーや種実類に豊富な栄養ですが、オクラは野菜類の中で比較的多くビオチンを多く含んでいます。
また、ビオチンは水溶性ビタミンのため、煮るなどの調理をすると食品から抜け出てしまいますが、オクラは生のまま食べることができるので、食事でのビオチン摂取量は高くなります。ビオチンは、三大栄養素の代謝をサポートし、皮膚や髪の健康を保つ効能があります。とくに糖質の代謝に関わる栄養で、疲労物質の乳酸を再度、糖質に作り変える働きがあります。糖質はエネルギー源ですから疲労回復に有効です。
オクラのネバネバ成分には、ガラクタン、アラバン、ペクチンなどといった食物繊維が含まれています。オクラの食物繊維は、不溶性3.6g:水溶性1.4gと比較的バランスのとれた量で、これら食物繊維には整腸作用があます。さらに、ペクチンにはコレステロールを抑制する作用があるので、血糖値が高い方には積極的に摂っていただきたい栄養素です。
βカロテンは色鮮やかな緑黄色野菜に多く含まれる栄養素。このβカロテンの最大の特徴は、「体内で必要に応じてビタミンAに変換される」という点です。ビタミンAに変わったβカロテンは、他のビタミンや栄養素の働きを促進する効果や、皮膚を正常に保ったり、視力を維持させたりする効能があります。また丈夫な骨づくりのサポートやカラダの成長を促進させる作用もあるので、とくに成長期の子どもには欠かせない栄養です。オクラにはカルシウムも多く含まれています。「カルシウムが不足するとイライラする」といわれます。血液中のカルシウム濃度が低下すると「情緒不安定」、「集中困難」といった精神症状、つまりイライラ状態になることは医学的にも認められています。カルシウムは骨だけでなく、心を落ち着かせるためにも必要な成分なのです。
その他にも、美肌効果やアンチエイジング効果、カリウムや代謝を促すビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2を含み、女性にうれしい効能がたくさんあります。
いつまでも若々しいお肌や髪の毛を保ち続けるためにも、オクラは女性にこそ食べてほしい野菜です。
管理栄養士さんが考えた献立です。ゆっくり味わって健康に気を付けたいですね。